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御膳房指東の日々の日常などを掲載しております。

雲錦模様ってなんだ

今年は春が来るのが 早そうですね、あったかい冬、短い春、そして暑くて長い長い夏になりそうですね。春といえば桜。そこで桜にちなんで、茶道具や、焼き物の器に桜の模様と、もみじの紅葉の図柄が一つの器に描かれているのを見たことがありますか、不思議な組み合わせ、さてこの器は春に使うのか、秋に使えばいいのか、若い頃結構悩みました。後年その模様が雲錦模様と知り、今は納得、なるほどと。つまり昔、故人の詠み人の歌に一目千本、吉野の桜をみて、まるで雲の様だと、その絶景を称えたと 。また別の詠み人に歌われた歌に秋の紅葉の名所竜田川の景色を望み、まるで錦の如くと。桜の雲、紅葉の錦、二つを合わせて雲錦模様と言われ、季節をとわず、待ち望む季節の流れを感じさせてくれる、古典模様としてやっと納得です